一人っきりの…戦い…。

samuraihair

2009年03月13日 12:50

高3の時に…





持病のメンドクサイケンヒルカラデエエジャロウ症候群のせいで、放課後の登校となっていた…





教室に行くと…




誰もいなかった…





体育館の方から声が聞こえたが、興味が湧かなかったので、廊下をプラプラ歩いていた…





いつの間にか、1年生の教室に来ていた…





ふと目をやると…





机の上にアロンアルファ−…





当時、瞬間接着剤最強王者の名を、欲しいままにしていたアロンアルファ−がたたずんていた…




村井の胸は高なった…





今なら出来るかもしれない…





早速…教室にある全ての机と椅子の足を床にアロンアルファ−で固定し始めた…




40席はある…





机の足が4本



椅子の足が4本



ワンセット8本の、40席…



8×40=320箇所の接着となる。



それに対して…





アロンアルファ−は、使いかけが1本しかなかった…





無謀な挑戦に思えた…





風の中のぉ〜♪スぅバぁルぅ〜♪♪♪





それでも、村井は黙々と作業を続けた…





誰一人、手伝う者はいなかった…





そして、あと少しというところで…





アロンアルファ−が出なくなった…





村井は苦悩した…





何か…手があるはず…





悩む村井の目に、ハサミが映った…





『イケるかもしれない…。』





村井は、ハサミを握り締めアロンアルファ−を縦に真っ二つに切断した…





アロンアルファ−の中には、少量ではあるが…





接着剤が残っていた…





少量のアロンアルファ−に、希望の光を見た…





失敗は出来ない…





村井の手先には、重い重圧が、のしかかった…





最期の接着を完了したが…




村井は、『まだ、終わっていない…』と、呟いた…





そして、教室の黒板にある文字を記した…





村井が去った後…





誰もいない教室に、





確かに戦いの証が、残されていた…










【アロンアルファ−怪人★参上!!!】





ヘ〜っド〜♪ラぁ〜ぃト♪

テぇ〜ル〜♪ラぁ〜ぃト♪

たぁ〜びぃはぁ〜♪まだぁ〜おわぁらぁ〜なぁいぃ〜♪

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