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さて…。


こんな感じのブログでエエんかいのぉー

という僕の心配をよそに、
どんどんワケわからん方向に突き進んでいくブログだが…





今回は、

僕の修業時代のエピソードになります…。








理容師の技術のなかに、【お顔剃り】というモノがあります…。


この技術は、非常に高度なテクニックを必要とします。


僕が、

お顔剃りの修業の真っ最中の頃のエピソードです。








（そろそろ、お顔剃りの準備じゃの…）


カットが終わり、


いよいよ僕の出番！！


お客様はタオイのお爺ちゃんと言われる方で、

お髭がメッチャ濃いくて、かなり難易度が高い！！



僕は気合いが入っていた…o(^-^)o！！



お顔剃りというのは、


一回剃り

（お髭の生えている向きに順目で剃る）をして、

逆剃り

（お髭の生えている逆向きに剃る）がある。



この逆剃りというのが難易度が高く、


添え手というものが重要になる。

（『お顔剃りは、添え手で剃る』という言葉があるくらい…）


お顔剃りをする道具、

レザーを持つ手は、力を抜き軽く…


お客様の皮膚に添える手は、
しっかり皮膚を張り、

平らにして、毛穴からお髭を出す…

そして、

それをレザーでサラっと剃るのである。


要するに、

右手と左手の力の入れ方、
動きが違うのが、難易度の高さになるのである。





さて、

タオイのお爺ちゃんのお顔剃りも、あらかた終わり…
残るは口と鼻の間だけになった…

しっかり蒸しタオルでお髭を柔らかくして…



いざッ！！



（添え手はしっかり！！）




（添え手はしっかり！！）




と思いながら剃っていると…





次の瞬間！！










ガボッ！！





そして、僕の目の前には…


信じられない光景が…



(￣□￣;)!!



（タッ！…タオイのお爺ちゃんの上顎がないッッッッッ…！！！
上顎がないッ！！！！！！！！）





『たッ…タオイさん！！！大丈夫ですかぁッ…！！！』





（人を…殺してもぉ…たぁ…(T_T)/~）








「モガッ…モゴォ…ッ…」






はッ！！(￣□￣;)!!



僕は、慌てて自分の手を、
タオイのお爺ちゃんの口から、引き抜いた…。





チャポン！！〜♪





タオイのお爺ちゃんは、

しばらくモゴモゴやっていたが…(￣〜￣)



「大丈夫ょ…。」

と言っていた…。



そう…



添え手を意識しすぎて、

力がはいり、

タオイのお爺ちゃんの、

上の入れ歯がはずれたのだった…





ホント…



あの時は、



人を殺した…(T_T)/~



って本気で思った…。










色んな経験を、させて頂きながら…

やってきました！！

お陰様で、今があります…

感謝！！感謝！！